神奈中バス 横内団地前 停留所
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便秘

便秘

便秘について

「食事や運動を頑張ったけど」、「今まで色々な薬を試したけど」便秘が良くならない方がたくさんいらっしゃいます。便秘は誰もが経験するポピュラーな体のトラブルです。原因や程度は様々ですので、治療方法も一人一人違ってきます。
当クリニックでは、様々な内服薬を使い分けて治療しています。もちろん漢方薬も選択肢の一つです。皆様にピッタリの薬を一緒に探して行きましょう。

当院では「お通じ手帳」をお配りして、医師と一緒に手帳を見ながら便秘治療を行ないます。手帳を積極的に利用しましょう。

便秘の原因が「悪性の病気」のことがあります。ぜひ大腸カメラや超音波検査も受けましょう。

肛門は実に精巧にできています。肛門の不具合で便秘になることもあります。「どうも便の出口の具合がおかしい」と感じたら、肛門専門の当クリニックへ相談にいらして下さい。

便秘の定義は?

「便秘」の定義は「本来 体外へ排出すべき糞便を 十分量かつ快適に排出できない状態」です。わかりやすく言えば「便回数が減少してお腹が痛んだり張る」「便が硬く いきんでもなかなか出せない」「排便後も便が残っている感じがする」などが便秘の症状です。

便秘の原因は何ですか?

一般的に「便秘」は慢性便秘のことを指し、原因によって「器質性」と「機能性」の2つに分けられ、更に細かく7つに分類されます。原因のほとんどは、機能性から分類される「大腸通過正常型」「大腸通過遅延型」「機能性便排出障害」の3つです。

具体的には、加齢による腸の動きの低下、女性ホルモン、環境の変化(運動量不足、他の病気、内服薬、食事の内容・摂取量の変化、精神状態)、腹筋の低下、骨盤底筋の協調運動の問題などが便秘症の原因となります。

便秘の原因を突き詰めてゆくことは大切ですが、外来では薬を内服した皆様のお腹や便の様子を一緒に確認し、今後の薬を調節してゆきます。

便秘の種類

日本では、慢性便秘は「弛緩性(しかんせい)」「痙攣性(けいれん)」「器質性」の3つに分類される事が多かったのですが、世界的には「直腸通過時間の異常」と「直腸肛門機能異常」の観点から、「直腸通過時間遅延型」「直腸通過時間正常型」「便排出障害型」に分類されます。

急性便秘と慢性便秘

その期間から便秘を「一過性(急性と同義)」と「慢性」に分類することがあります。

急性便秘とは、急激に起こる便秘で、便の排泄とともに症状が消失するものを言います。原因として、ストレス、旅行や転居などの環境の変化、食物繊維の少ない食事、食事量の減少、水分の摂取不足などが挙げられます。

慢性便秘とは2ヶ月以上続く便秘です。通常問題となる便秘は慢性便秘のことです。

便秘の主な症状は何ですか?

便秘の症状は多彩です。お腹の張り、腹痛、吐き気、硬く太い便による裂肛(切れ痔)、便が出切らない感じ、 肌荒れ・吹き出物、 肩こり、頭痛、腰痛、おならの臭さ、息の臭さ、集中力の低下、イライラなどです。

便秘が体に与える影響はありますか?

長時間大腸内に便が存在すると、悪玉菌により作られた有害物質が、腸の壁から血液に入り全身をめぐるようになります。これにより、体の不調、イライラ、うつ状態、肥満、免疫低下などが起こるのです。たかが便秘などとは言っていられません。便秘は立派な病気です。

便秘が続く(ひどい便秘)際に考えらえる疾患はありますか?

最も心配なのが「進行大腸がん・直腸がん」です。「がん」は腸の内側に発生し、腸の内側に向かって大きくなるのです。すると、便の通り道が「がん」で埋まってしまい、「がん」で狭くなった所を便が無理やり通過する際に出血したり、最後には便で完全に詰まった状態になります。下血や悪化する便秘は「大腸がん」の可能性が高いのです。必ず医師に相談し大腸カメラを受けてください。 

便秘の改善方法はありますか?

まず、規則正しい生活を心がけましょう。生活のリズムが安定しますと、自律神経が安定し、気持ちの良い排便を迎えることができます。 睡眠不足、不規則な生活は止めましょう。

腸の働きが良くなると、腸から「幸せホルモン」と言われる「セロトニン」が充分放出され、心も身体も調子が良くなります。

食事に関してですが、決まった時間に起床し、まずコップ一杯の水を飲む習慣、きちんと朝食を摂ることなどで、頭と体を目覚めさせます。毎日のルーティンとすることで、リズムを作り、朝の排便習慣が確かなものになります。規則正しい生活、自律神経を整える、体内時計などは、根本的には同じことかもしれません。また、よく噛んで食べることで脳が活性化され、胃腸がよく働き、理想的な消化・吸収が行われるのです。

良質な睡眠は、肉体の疲れを取るだけでなく、精神の疲れやストレスの処理、潜在的に抱えている問題の処理など、たくさんの問題を解決するためにも必要な行為です。良眠は腸の健全な状態にも深く関係しています。

朝は時間に追われますが、トイレの時間を十分に確保することで、排便のタイミングを逃さないことが大切です。 ちなみに排便の姿勢は、ロダンの「 考える人」の前傾姿勢がオススメです。 

運動も便秘の改善に有効です。具体的には、背筋を伸ばしお腹を引っ込めた良い姿勢でのウォーキングをしましょう。30分程度、週3回が目安です。また、体をねじる体操も効果的です。

お腹のマッサージも効果があります。右下から上、右から左、左上から左下、恥骨の順に「の」の字を描くようにマッサージをするのです。左手で左下腹部から恥骨へと斜めに圧迫するだけでも効果があります。

悩み、ストレス、緊張が大きくなると自律神経の交感神経が強く働いてしまい、腸は痙攣したような状態になったり、統制の取れた動きができなくなってしまいます。リラックスすると自律神経のバランスが良くなり、腸の動きは適切になります。コロコロ便や下痢は自律神経のアンバランスを意味します。心と体は一つです。リラックスする習慣を見つけましょう。

便秘解消につながる食べ物・食事(食物繊維の話など)

食事に関しては、たくさんのコツがあります。まず、食物繊維を十分に摂ることです。食物繊維には「水溶性」と「不溶性」食物繊維があります。「水溶性」食物繊維を摂取することで便は柔らかくなります。こんにゃく、海藻類(昆布、ひじき、わかめ)や果実がその代表です。「不溶性」を摂取すると、

便の体積が増加します。すると腸の壁が伸ばされ、反射で腸が動き出すのです。つまり、「不溶性」食物繊維により腸の動きが活発になるのです。代表的な食材として、緑黄色野菜、穀物、豆類、キノコなどが挙げられます。

腸の状態を良くする食材として乳酸菌も勧められています。代表的な食材として、ヨーグルトや漬物が挙げられます。

その他、植物油、麦芽、卵黄 に多く含まれるビタミンEが、腸の血流を改善させることや、 玄米、麦芽、大豆、豚肉、ごまに多く含まれるビタミンB1 が自律神経を調節し、腸の動きが改善することなどが便秘の予防や改善にオススメの食材として有名です。

便秘の治療薬はありますか?

生活習慣の改善、食事、運動、睡眠、マッサージなどの対策をしても便秘が改善しない場合は、内服薬での治療が必要です。

以下のように様々な内服薬がありますが、2種類以上を組み合わせて使用することが多いです。

①プロバイオテクス:人に有益な生きた菌の薬。乳酸菌製剤などです。

②膨張性下剤:便を膨らませることで腸の動きを刺激する下剤

③浸透圧性下剤:浸透圧で便を柔らかくする下剤

④刺激性下剤:腸の動きを促進する薬

⑤上皮機能変容薬:腸の粘膜に作用して、腸の水分分泌を促す下剤。習慣性が無いので長期投与でも安全です。

⑥その他、消化管運動賦活薬や漢方薬

などに分類されます。

ひどい便秘を治す薬はありますか?

便秘治療薬を数種類使っても症状が全く改善しないひどい便秘の場合は、専門の施設で検査と治療を受けることをお勧めします。大腸通過時間検査、排便造影検査、直腸肛門内圧測定、肛門超音波検査などの特殊な検査や、治療として洗腸法、バイオフィードバック療法、最終的には手術が行われることがあります。

 

 

診療科目
内科・消化器内科・肛門外科
院長名
畑山年之
所在地
神奈川県平塚市横内4060クリエイトSD新平塚横内店2階
アクセス
神奈中バス「横内団地前」停留所 徒歩2分
電話
0463-52-1004
休診日:木曜・日曜・祝日
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